記事一覧 2022
  • 「噓と正典」の感想

    2022/10/22 in Blog

    小川 哲(著)「噓と正典」を読みました。 噓と正典|Amazon SFとSFっぽくないものが混ざった短編集。 一部の作品は、まあまあおもしろかったです。 とくに「ひとすじの光」と「ムジカ・ムンダーナ」がよかったです。 上記の2つどちらも「父が遺した何かをきっかけに、息子が再起」する話、という印象。 思い返せば「ユートロニカのこちら側」の第二話の「バック・イン・ザ・デイズ」も、「父が遺した何か」系の話だったとおもう。 著者がそういう形式の話が好きなのかしら? それとも、実体験に基づく話なのだろう …

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  • 「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の感想

    2022/10/17 in Blog

    アンディ・ウィアー (著)「プロジェクト・ヘイル・メアリー」を読みました。 プロジェクト・ヘイル・メアリー 上|Amazon プロジェクト・ヘイル・メアリー 下|Amazon とてもおもしろかったです。 映画「オデッセイ」は見たことがありますが、 著者の小説を読むのはこれがはじめてでした。 おなじSF作品の「三体」と比べて、 アメリカンジョークやサブカルチャーの名称などがよく登場するので、 よりカジュアルなSF作品という印象を受けました。 スポンサーリンク

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  • 「そして誰もいなくなった」の感想

    2022/10/04 in Blog

    アガサ・クリスティー (著)「そして誰もいなくなった」を読みました。 そして誰もいなくなった (クリスティー文庫) |Amazon かなりおもしろかったです。 正直、最近読んだ「十角館の殺人」よりも、楽しめました。 アガサ・クリスティーの本を読むのははじめて。 読む前はもっとお硬い内容だと想像していましたが、 まったくそんなことはなく、ちゃんとエンタメなミステリでした。 よかったです。 「十角館の殺人」と比べて、 「そして誰もいなくなった」を読んで感じたこと。 キャラが立っていたのが良かった 「 …

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  • 「火守」の感想

    2022/09/25 in Blog

    劉慈欣(著)「火守」を読みました。 火守|Amazon なかなかおもしろかったです。 現時点で、著者の唯一の童話とのこと。 天体や星に関する描写が独特でした。 「鯨」や「炭鉱」がモチーフとして出てきます。 『円 劉慈欣短篇集』の中の『鯨歌』と『地火』にも、 「鯨」や「炭鉱」が出てきますね。 「炭鉱」については、著者の父が炭鉱労働者だったはずなので、わかる。 では「鯨」はなぜ良く登場するのだろうか。 鯨が好きなのかな? 「円 劉慈欣短篇集」の感想 スポンサーリンク

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  • 「十角館の殺人」の感想

    2022/09/21 in Blog

    綾辻行人 (著)「十角館の殺人」を読みました。 十角館の殺人〈新装改訂版〉 「館」シリーズ (講談社文庫) |Amazon まあまあおもしろかったです。 ただし期待していたよりは、アレっていう感じ。 若干のモヤモヤがあります。 それについては後で、書こうと思います。 本書を知ったきっかけは、奈須きのこ氏の昔のインタビューです。 「魔界転生」を知ったきっかけと同じですね。 「魔界転生」の感想 それ以来、いつか読もうと思っていました。 ちなみに、登場人物たちがこぞってタバコを吸う描写にちょっと時代を …

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  • 「三体」の感想

    2022/09/13 in Blog

    劉慈欣(著)「三体」を読みました。 すごかったです。 とてもオススメ。 どうしたらこんな物語を書けるのだろうか。 海外作品のせいか、 話の展開や結末が予想できず、新鮮な印象を受けました。 ただし、かなり長い小説なので、 まず著者の短編集を読んでみるのがオススメ。 「円 劉慈欣短篇集」の感想 別の著者によるアナザーストーリー「三体X 観想之宙」もあるらしい。 読んてみようかな。 三体|Amazon 三体Ⅱ 黒暗森林(上)|Amazon 三体Ⅱ 黒暗森林(下)|Amazon 三体Ⅲ 死神永生  …

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  • 「アルジャーノンに花束を」の感想

    2022/08/17 in Blog

    ダニエル キイス (著)「アルジャーノンに花束を」を読みました。 アルジャーノンに花束を〔新版〕|Amazon 32歳でありがなら幼児ほどの知能しかない男性が、 手術により超天才になって…というお話。 とても有名な作品であるため、なんとなく内容は知っていました。 なかなかおもしろかったです。 小説は、主人公視点の「経過報告」の形式で綴られます。 はじめの方は、主人公の知能の低さのため文章が破綻しており、とても読みづらいです。 読むのを挫折しそうになりました。 ただ、翻訳の人は頑張っ …

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  • 「円 劉慈欣短篇集」の感想

    2022/05/19 in Blog

    劉慈欣(著) 「円 劉慈欣短篇集」を読みました。 円 劉慈欣短篇集|Amazon すごくおもしろかったです。 翻訳も小難しくなく読みやすい。 作品の内容も、暗いものや明るいものどちらもあり、幅が広い。 収録作品のどれもがアタリという印象。 どうりで「三体」という作品が、巷で話題になるわけですね。 まだ読んでないが、読もう、「三体」を。 本書は劉慈欣の入門にうってつけだと思います。 なぜならば、ひとつの作品につきひとつのSFアイディアであり、短編集なので一作が短いからです。 どうやら「三体」は大長 …

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  • 「風の歌を聴け」の感想

    2022/04/23 in Blog

    村上春樹 (著)「風の歌を聴け」を読みました。 長くはなく、一日で読み終わりました。 風の歌を聴け (講談社文庫)|Amazon そんなにはおもしろくなかったです。 1979年では、こういう文体や世界観やあっさりめの性表現が、クールでトレンディでハイセンスだったのかもしれないな、と感じました。 個人的には、「罐ビール」や「罐コーラ」などの缶飲料が頻繁に登場したのが気になりました。 そして、「缶」を「罐」と表記していることに時代を感じました。 昔はそういうふうに書いていたのかーと。 読んでいて頻繁 …

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  • 「十三機兵防衛圏」の感想

    2022/04/22 in Blog

    Switch版が発売されたので、クリアしました。 とてもおもしろかったです。 移植作なので、処理落ちなどが心配でしたが、問題ありませんでした。 ゲームの系統としては、「シュタインズ・ゲート」や「ガンパレード・マーチ」が近いかも知れません。 十三機兵防衛圏 - Switch|Amazon スポンサーリンク

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