記事一覧 2021
  • 「マナーはいらない 小説の書きかた講座」の感想

    2021/09/15 in Blog

    三浦 しをん (著)「マナーはいらない 小説の書きかた講座」を読みました。 図書館で、たまたま目にとまったので、借りてみました。 ざっくりと、以下のような内容。 著者の小説を創作する際の心構え 新人賞の選考の際に候補作を読んで感じた改善点やそれに対するアドバイス 本書のタイトルと中身には、若干の乖離を感じました。 それもそのはず、本書は「WebマガジンCobalt」で連載した「小説を書くためのプチアドバイス」を一冊にまとめたもの。 もとの「小説を書くためのプチアドバイス」のほうが、本書のタイトル …

    続きを読む

  • 「リィンCARNATION」と「SOLAR POWER」の思い出

    2021/09/14 in Blog

    しんがぎん(著)「リィンCARNATION」と「SOLAR POWER」を、久しぶりに読みました。 どちらも単行本未収録の作品です。 週刊少年ジャンプ特別編集増刊(赤マルジャンプ)に掲載された読み切り作品です。 その雑誌切り抜きをいまだに持っており、 時間をおいてときどき読み返しすというわけです。 ――雑誌の紙質の問題のため劣化が避けられません…電子書籍化してほしいです。 私は、しんがぎん先生の連載作品を読んだことがありません。 しかし、当時の赤マルジャンプを見て「これは、すごい」 …

    続きを読む

  • 「父の詫び状」の感想

    2021/09/13 in Blog

    向田 邦子 (著)「父の詫び状」を読みました。 一見繋がりのない時代や場所も異なるエピソード群がリズム良く綴られており、 それぞれの情景を思い浮かべながら、 最終的に「表題」へと収束するのを楽しむことができます。 そんなエッセイ。 この完成度でありがなら、これが著者の第一エッセイ集なのだから、すごいです。 ただし、段落が変わると大きく場面転換するので、 その点は、読んでいて振り落とされないように注意が必要でした。 現代から見ると登場エピソードはどれも独特で、 「エッセイ体質だなぁ」と思わずにいら …

    続きを読む

  • 「魔界転生」の感想

    2021/09/11 in Blog

    山田 風太郎 (著)「魔界転生」を読みました。 森宗意軒が編み出した忍法「魔界転生」を使って、天草四郎・宮本武蔵・宝蔵院胤舜・柳生但馬守宗矩などの現世に不満を抱く英傑達が、現世に再生した。 幕府転覆を企む彼ら殺人集団と、柳生十兵衛と十人衆たちが死闘を演じていく。 すげー面白かったです。 序盤に悪役達をきちんと描くという、構成が良いと思いましたね。 物語を盛り上げるには、悪役やライバルを魅力的に書く必要があります。 本書では、その描写に上巻の半分弱くらいを使います。 「もう!こんな強い敵にどうやっ …

    続きを読む

  • 「村上海賊の娘」の感想

    2021/09/07 in Blog

    和田 竜 (著)「村上海賊の娘」を読みました。 一五七六年の木津川合戦の史実に基づき、 毛利家・村上海賊 vs 織田方・泉州海賊眞鍋家の戦いを描く物語。 楽しめました。 読みすすめることで、当時の海戦に関する知識も得られるのは、良い点。 また、主人公の景が泉州に着くと美醜逆転世界モノのように急にモテる場面は、 景と一緒になって「泉州、いいところだな」と笑ったり喜んだり。 ただし、気になる点もいくつかありました。 歴史の注釈が本文に何度も挟まるので、読みやすさや物語としてのテンポが犠牲になりがちな …

    続きを読む

  • 「船場センタービルの漫画」と「砂の都」の感想

    2021/09/06 in Blog

    町田洋さんの漫画を二作読みました。 二作ともWebで読めます。 船場センタービルの漫画 — 読み切り 2020/06/30 砂の都 — 第一話 オアシス 2018/10/22 町田洋さんを、はじめて知りました。 独特な絵柄で、 独特な空気感で、 かなり惹かれました。 美大を出た人とかデザイン系の人とかに、人気ありそう。 そんなかんじ。 あと、登場する女性が可愛らしい。 ちょっとだけしか出番のないモブキャラでさえも、魅力的に描かれています。 砂の都の方は休載&単行本がない? …

    続きを読む

  • 「ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~」の感想

    2021/09/04 in Blog

    三上 延 (著)「ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~」を読みました。 一話ずつ完結し、内容も複雑ではないので、 さらっと一気に読めますね。 それでいて、登場する文学作品とストーリーとがうまくリンクしてるので、 人気があるのも分かります。 また、過去の文学作品に対するリスペクトを感じます。 ストーリーに登場する作品はどれも知らない作品ばかりでしたが、 この作品を読むと、実際はどんな内容なのか興味がわいてきます。 その点でも、読書の幅が広がる可能性のある、いい作品だと思いました。 …

    続きを読む

  • 「イリヤの空、UFOの夏」の感想

    2021/09/03 in Blog

    秋山 瑞人(著)「イリヤの空、UFOの夏」を読みました。 数年ぶり再読です。 感想としては「やっぱり、すき」です。 「当時は自分が若かったからこそ、衝撃的だったのでは?」と疑いつつの再読でした。 さすが、セカイ系ライトノベルの金字塔だなーと。 むしろ、ライトノベルというジャンルの枠におさめてしまうことで、 読者層が狭まることすら惜しい。 それほどの作品。 文体が、とにかくたのしい。 すき。 「電波の周波数」が、ぴったりと私に合っているような感覚があります。 ここ最近、いろいろな本を読んでいるから …

    続きを読む

  • 「ラッシュライフ」の感想

    2021/09/02 in Blog

    伊坂 幸太郎(著)「ラッシュライフ」を読みました。 感想としては、「お話の構成を工夫した小説だなー」です。 前半では一見関係のなさそうな複数の登場人物たちの物語が、 後半で結びついていく。 初の伊坂幸太郎小説でした。 登場人物たちを交錯させる物語を書く系の作家さんなのかしら。 そういう交錯を楽しめるなら良いかもしれません。 「文庫の価格分」は楽しめました。 ただ、個人的にはそんなにハマりませんでした。 他のレビューサイトで星4くらいになっているようですが、わりとズレを感じます。 「もしかしたら、 …

    続きを読む

  • 「増補新訂版 アンネの日記」の感想

    2021/09/01 in Blog

    アンネ フランク(著), 深町 眞理子(翻訳)「増補新訂版 アンネの日記」を読みました。 『アンネの日記』の「100分 de 名著」のムック本も合わせて読みました。 感想としては、「思っていたよりも暗い内容ばかりではなく、むしろ日記にはユーモアがあり、そして少女にしてはめちゃめちゃ文章力があるなー」です。 分量があるので、読み終わるのにかなり時間がかかりました。 序盤には、主に「潜伏生活の様子」や「母や周囲の潜伏生活同居人に対するアンネの不満」が、 後半には、アンネの「恋」や「成長」などがつづら …

    続きを読む