「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の感想

アニメ版「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を見ました。
かなりよかったです。
Netflixにて視聴。

圧倒的な作画のパワーと、主人公のヴァイオレットの美しさが印象に残る。
これだけで見る価値がある作品だろう。

一方で、回想シーンの多用がすこし気になる。
原作小説が合計四冊(本編上下巻と外伝とアフター)しかないので、分量が足りないのだろう。
それをTVシリーズ化しているため、良く言えば丁寧に、悪く言えば水増しした形になっているのかもしれない。

また、少女兵としての強さの説得力が薄い。
特殊な施設で特別な教師から特別な訓練を受けた描写でもあれば多少は説明になったかもしれないが、そういったものがない。
そのため、たった一人で軍人たち相手に無双するシーンでは、苦笑いしてしまう。
結局、そういう部分を描きたい作品ではないのだろうと理解している。

風景の描写が多く挿入されていた。
その中でも、まれに挿入されるタイムラプスのシーンが印象的だった。
タイムラプスを挿入することで、その世界で人々が生活している感が醸し出されて、よいと思いました。
新海作品でもそういうシーンが挿入されているイメージもあるので、効果的な手法なのかも。

原作小説を読むべきかどうか悩む。
アニメ版が相当よく作られているので躊躇してしまう。


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