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「新しい世界を生きるための14のSF」の感想
2023/07/26 in Blog
伴名 練(編集)「新しい世界を生きるための14のSF」を読みました。 新しい世界を生きるための14のSF|Amazon ほぼすべておもしろかったです。 ただし、本が分厚いので紙の本だと腕がつかれます。。。 収録作品 八島游舷「Final Anchors」 斜線堂有紀「回樹」 murashit「点対」 宮西建礼「もしもぼくらが生まれていたら」 高橋文樹「あなたの空が見たくて」 蜂本みさ「冬眠世代」 芦沢央「九月某日の誓い」 夜来風音「大江戸しんぐらりてい」 黒石迩守「くすんだ言語」 天沢時生「ショ …
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「ifの世界線 改変歴史SFアンソロジー」の感想
2023/07/18 in Blog
「ifの世界線 改変歴史SFアンソロジー」を読みました。 ifの世界線 改変歴史SFアンソロジー|Amazon おもしろかったです。 歴史の知識があれば、より楽しめただろうなぁ。 後半の3つがいいと思います。 とくに、斜線堂有紀「一一六二年のlovin’ life」がよかったです。 収録作品 石川宗生「うたう蜘蛛」 宮内悠介「パニック――一九六五年のSNS」 斜線堂有紀「一一六二年のlovin’ life」 小川一水「大江戸石廓突破仕留(おおえどいしのくるわをつきやぶりし …
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「歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ」の感想
2023/07/13 in Blog
菅 浩江(著)「歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ」を読みました。 歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ|Amazon おもしろかったです。 まさに大団円。 健の抱えていたものも解消され、 ラブコメ要素も供給される。 二巻でためていたものが、すべて開放される三巻。 ここまで読んできてよかったなと思わせてくれる作品。 些細ではあるが気になったこと。 それは、発生するトラブルの内容の多くが犯罪関係になってしまったところ。 二巻以降自警団員が主人公となったことで、必然ではある。 だが、博物館惑星シリーズの良さは、犯罪とはまた違 …
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「不見の月 博物館惑星Ⅱ」の感想
2023/07/09 in Blog
菅 浩江(著)「不見の月 博物館惑星Ⅱ」を読みました。 不見の月 博物館惑星Ⅱ|Amazon おもしろかったです。 前作があまりに綺麗に終わってしまっていたので、どうやって続編を書くのかと思っていました。 新キャラを追加することで対応して、納得。 新人自警団員・兵藤健、<アポロン>の尚美・シャハム。 彼らのラブコメがもっと増量されていても、個人的にはよかった。 三巻目に期待か。 この二巻で健の抱えているものが解消されるのかと思ったが、 どうやら三巻に続いていくらしい。 こういうやさしい雰囲気 …
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「おやすみプンプン」の感想
2023/07/08 in Blog
浅野いにお(著)「おやすみプンプン」を読みました。 ビッコミ(ビッグコミックス)にて、2023/07/07に全話無料公開されていたので、一日で読みました。 なお、大好評につき無料期間が延長されたらしい。 おもしろい…のか、これは。 というよりも、運命の女性・生死・愛といったテーマを扱った鬱々とした展開が、読む人の心に刺さるのだろう。 おやすみプンプン自体が実は南条幸の創作物であるという考察を見て、 まあたしかにそうだろうなとは思う。 しかし、ペガサス合奏団が一体なんなのかはよく分からなかった。 …
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「永遠の森 博物館惑星」の感想
2023/07/01 in Blog
菅 浩江(著)「永遠の森 博物館惑星」をよみました。 地球と月の重力均衡点に浮かぶ小惑星の巨大博物館<アフロディーテ>を舞台とした学芸員の話。 第54回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門と第32回星雲賞日本長編部門を受賞。 永遠の森 博物館惑星|Amazon おもしろかったです。 博物館の学芸員を主人公とした、やさしい雰囲気のお仕事ものSF作品。 ミステリや推理ものっぽさもある。 短編の連作だが、この一巻で「綺麗」に終わる構成になっている。 とても丁寧に作り込まれた見事な作品。 たいした …
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「紙の動物園」の感想
2023/06/29 in Blog
ケン・リュウ(著)「紙の動物園」を読みました。 紙の動物園|Amazon おもしろかったです。 テッド・チャンよりはだいぶ読みやすい、英語文化圏の中国系SF・ファンタジー小説という印象。 著者は物心付いてからアメリカに移住したらしく、 テッド・チャンと比べると、アメリカ文化での中国人やアジア人という視点で書かれている作品が多い。 収録作品 紙の動物園 もののあはれ 月へ 結縄(けつじょう) 太平洋横断海底トンネル小史 潮汐 選抜宇宙種族の本づくり習性 心智五行 どこかまったく別な場所でトナカイの …
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アニメ「ジョゼと虎と魚たち」の感想
2023/06/22 in Blog
劇場アニメ「ジョゼと虎と魚たち」を見ました。 原作は、田辺聖子の短編小説。 おもしろかったです。 Amazon prime videoでprimeでの配信期限が迫っていたため、視聴した。 そして、視聴後にこれが田辺聖子作品だということを知った。 家族が連続テレビ小説『芋たこなんきん』の再放送をよく見ていたので、 田辺聖子といえば『芋たこなんきん』という印象が強い。 劇中の大阪弁のセリフも、あのドラマと同じ原作者ならばと納得感がうまれた。 ただ、これほどむかしの作品が、どうして現代でアニメ化される …
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アニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」と「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」の感想
2023/06/22 in Blog
TVアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」と、 劇場アニメ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」を見ました。 Amazon prime videoにて。 原作は鴨志田一のライトノベル。 おもしろかったです。 TVシリーズを放送していた当時に途中まで見ていました。 おもしろいなと思っていたのに、なぜか最後まで見なかったので、今回まとめて視聴しました。 男性主人公が複数の少女の抱える課題を解決していくという物語に、 どこか往年の美少女ゲームっぽさを感じました。 たとえばKey作品と …