「進撃の巨人」の感想

アニメ版「進撃の巨人」を見ました。
全94話。

めっちゃおもしろかったです。

以前、第1シーズンまでは見ていた。
原作漫画・アニメともに完結しているので、今回改めて最初から視聴した。

ここ30年くらいの閉塞感ある日本を生きた若者の視点が、本作品に組み込まれていると感じた。

アニメではシリアスとギャグの境目が分かりづらかった。
原作の漫画でもそうなのかもしれない。
両者が乳化して混じり合っている印象を受けた。

頭の中で主題歌が鳴っている。
前半を見ているときは「紅蓮の弓矢」。
後半をみているときは「僕の戦争」。
この二つがずっと鳴っている。

本作の源流は「マブラヴ オルタネイティヴ」にあるらしい。
やったことがない。
やりたい気持ちはある。

ほかの創作物を挙げれば、「エヴァ」や「コードギアス」などの影響も感じた。
巨人化したエレンの歯や顎の形は暴走したエヴァ初号機っぽい。
「地鳴らし」は風の谷のナウシカの王蟲の群れのようだった。
最後のまとめ方は「ゼロレクイエム」っぽくもあった。
もちろん他の作品も挙げられるだろう。ウルトラマンとかガンダムとか。

「進撃の巨人」のせいではないが、ただ一点残念に感じたことがある。
それは、近年大流行した作品である「進撃の巨人」も「鬼滅の刃」も、闘う相手が「人を食う怪物」だということ。
昔であれば、「ドラゴンボール」にしろ「ワンピース」にしろ闘う相手は「より強い奴」だった。
それだけ近年の日本の先行きが、若者にとって暗いものだったんだろうなと思う。


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