「聲の形」の感想
アニメ「聲の形」を見ました。Netflixにて。
すごくよかったです。
耳が聞こえない少女と彼女をいじめた少年のお話。
「コミュニケーションの機能不全」と「許されたい思い」を描いていると感じました。
京都アニメーションの丁寧な作りが、手話の描写で光っていた。
日本のいじめの解像度がとても高いと感じました。
序盤の該当シーンは、見ているのがとてもつらかった。
いじめる人、いじめられる人、消極的に参加する人、傍観するが解決しようとしない人など、さまざまな立場を描いていた。
印象的だったのは、単に障害に対して表面上優しい人々だけではなく、言葉は乱暴でも対等に対話しようとする人物もいた点だと思う。
気になる男子が同じ女性同士のいざこざに、さらに「コミュニケーションの機能不全」が加わることで、さらにこじれる。
ただ、入院した主人公を毎日お見舞いに来る女子高生って現実にいるだろうか。さては原作者は男性かと思ったが、女性だった。
一方で、本作を良く評価できない人もいるだろう。
悪いことは悪いことだから許せないという人にとっては、かつていじめていた側が最終的に許される結末は、許容できないと思う。
それでも、私いい作品だと思う。
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