「書くことについて」の感想
スティーヴン キング (著)「書くことについて」を読みました。
この本を読んだ一つ目の理由は、自伝が好きだから。
他の人の伝記を読むことで、自分以外の人生を疑似体験できるような気ができる点が好きです。
もうひとつの理由は、自分にも物語をかけるようになれたらいいなと思ったから。
この本には、「著者の自伝」と「書くことについて」がまとまっています。
内容ざっくりまとめ
章立ては以下の通り。
- 履歴書
- 道具箱
- 書くことについて
- 生きることについて
- 閉じたドア、開いたドア
履歴書
著者のこれまでの人生の遍歴がかかれている。
道具箱
語彙について
豊富さは問題ではなく、適切についかうことが重要。
たとえ、汚いとされる言葉づかいであっても。
文法について
受動態は避けよ。
副詞は減らせ。会話の説明においては「言った」が一番いい。
文章作法について
説明的な文章の場合の理想は、冒頭に主題を提示、その後に説明する形式。
小説の場合は、よりアバウト。リズムのほうが重視される。
どこから初めてどこで終わるかをあまり考えないで、なりゆきにまかせたほうがいい。
書くことについて
たくさん読み、たくさん書け。
一日の目標は十ページ、二千語。三ヶ月で十八万語。
まずは一日千語あたりを目標にしよう。
週に一日は休んでもいい。それ以上はダメ。
何を書けばいいのか → 書きたいことを書け。
ジャンルは自分が読みたいと思っているもの。
小説の三つの要素。
ストーリーをA地点からB地点まえ運び、最終的にZ地点までもっていく叙述。
リアリティを感じさせる描写。
登場人物に命を吹き込む会話。
プロットは、ない。
プロットは、優れた作家の最後の手段で、凡庸な作家の最初のよりどころ。
状況設定がしっかりできていれば、プロットは無用。
興味をそそる状況は「もし~としたら?」ということばで言い表すことができる。
二次稿の役割は、象徴性とテーマの補強。
一次稿を書き終えたあと、原稿を六週間ねかせる。
六週間寝かせたあとにみると、プロットやキャラクターの穴がよく見えるようになる。
五名程度の親しい友人に、コピーを見せる。これについては賛否両論だと思う。
テンポと背景情報について。
テンポは理想の読者を想定してかんがえること。速すぎても、遅すぎてもいけない。
公式。二次稿=一次稿マイナス10%
背景情報は、早めに開示したほうが良い。
リサーチについて。
知らないことを書くには不可欠だが、書こうとしているのは調査報告書ではなく、あくまで小説である。
講座について。
非常に懐疑的。
ただし、利点はある。
書きたいと言う気持ちを受け入れてくれる点、現役作家に会える可能性がある点。
エージェントについて。
エージェントはいたほうがいい。
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