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「紙の動物園」の感想
2023/06/29 in Blog
ケン・リュウ(著)「紙の動物園」を読みました。 紙の動物園|Amazon おもしろかったです。 テッド・チャンよりはだいぶ読みやすい、英語文化圏の中国系SF・ファンタジー小説という印象。 著者は物心付いてからアメリカに移住したらしく、 テッド・チャンと比べると、アメリカ文化での中国人やアジア人という視点で書かれている作品が多い。 収録作品 紙の動物園 もののあはれ 月へ 結縄(けつじょう) 太平洋横断海底トンネル小史 潮汐 選抜宇宙種族の本づくり習性 心智五行 どこかまったく別な場所でトナカイの …
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アニメ「ジョゼと虎と魚たち」の感想
2023/06/22 in Blog
劇場アニメ「ジョゼと虎と魚たち」を見ました。 原作は、田辺聖子の短編小説。 おもしろかったです。 Amazon prime videoでprimeでの配信期限が迫っていたため、視聴した。 そして、視聴後にこれが田辺聖子作品だということを知った。 家族が連続テレビ小説『芋たこなんきん』の再放送をよく見ていたので、 田辺聖子といえば『芋たこなんきん』という印象が強い。 劇中の大阪弁のセリフも、あのドラマと同じ原作者ならばと納得感がうまれた。 ただ、これほどむかしの作品が、どうして現代でアニメ化される …
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アニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」と「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」の感想
2023/06/22 in Blog
TVアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」と、 劇場アニメ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」を見ました。 Amazon prime videoにて。 原作は鴨志田一のライトノベル。 おもしろかったです。 TVシリーズを放送していた当時に途中まで見ていました。 おもしろいなと思っていたのに、なぜか最後まで見なかったので、今回まとめて視聴しました。 男性主人公が複数の少女の抱える課題を解決していくという物語に、 どこか往年の美少女ゲームっぽさを感じました。 たとえばKey作品と …
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docsyのバージョンを0.6.0から0.7.0へアップグレードしてみました
2023/06/18 in Blog
このWebサイトで使用しているHugoのテーマの「docsy」のバージョンを、 0.6.0から0.7.0へアップグレードしました。 google/docsy 0.7.0 | Github うまくできているかわかりませんが、 とりあえず動いているようなので、ヨシッ。 やったこと Chocolateyをアップグレードする choco upgrade chocolatey Hugoをアップグレードする choco upgrade hugo-extended Bootstrap …
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「ベストSF2022」の感想
2023/06/16 in Blog
大森 望(編集)「ベストSF2022」を読みました。 おもしろかったです。 いちばんのお目当ては、伴名練の「百年文通」。 ベストSF2022|Amazon 収録作品 酉島伝法「もふとん」 吉羽善「或ルチュパカブラ」 溝渕久美子「神の豚」 高木ケイ「進化し損ねた猿たち」 津原泰水「カタル、ハナル、キユ」 十三不塔「絶笑世界」 円城塔「墓の書」 鈴木一平+山本浩貴(いぬのせなか座)「無断と土」 坂崎かおる「電信柱より」 伴名練「百年文通」 あらすじと短評 酉島伝法「もふとん」 もふもふした「膚団ふと …
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「ベストSF2020」の感想
2023/06/06 in Blog
大森 望(編集)「ベストSF2020」を読みました。 おもしろかったです。 ベストSF2020|Amazon 収録作品 円城塔「歌束」 岸本佐知子「年金生活」 オキシタケヒコ「平林君と魚の裔」 草上仁「トビンメの木陰」 高山羽根子「あざらしが丘」 片瀬二郎「ミサイルマン」 石川宗生「恥辱」 空木春宵「地獄を縫い取る」 草野原々「断φ圧縮」 陸秋槎「色のない緑」 飛浩隆「鎭子」 あらすじと短評 円城塔「歌束」 和歌に湯を通して、淹れる話。 評価:うーん あいかわらず高度で、よくわからない。 いつも …
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「僕が愛したすべての君へ」と「君を愛したひとりの僕へ」の感想
2023/05/28 in Blog
「僕が愛したすべての君へ」と「君を愛したひとりの僕へ」を読みました。 僕が愛したすべての君へ|Amazon 君を愛したひとりの僕へ|Amazon なかなかおもしろかったです。 並行世界をテーマとしたボーイ・ミーツ・ガールもののラノベ。 本書を読むきっかけは、「映画化」と「Rebuild.fm」で話題になったから。 読んだ順番は、「僕が愛したすべての君へ」→「君を愛したひとりの僕へ」。 どちらから読んでもいいらしい。 この二冊で完結だと思っていたら、どうやら三冊目「僕が君の名前を呼ぶから」があるら …
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「果しなき流れの果に」の感想
2023/05/01 in Blog
小松 左京(著)「果しなき流れの果に」を読みました。 果しなき流れの果に|Amazon うーん、よくわからない。というかんじ。 宇宙と人間の話。 導入の現代の話までは、ふむふむと読めた。 しかし、ふたつの勢力が追いかけっこや抗争しているところから、意味不明。 どういう組織のどういう人たちが、どういう理由で、何をしているのか、さっぱりわからないまま終盤まで読み進めることになる。 導入に登場した古墳と話がつながるのは、全体の80%ほどを過ぎてからになる。 そして、ようやく勢力の活動理由や全体像がわか …