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「船場センタービルの漫画」と「砂の都」の感想
2021/09/06 in Blog
町田洋さんの漫画を二作読みました。 二作ともWebで読めます。 船場センタービルの漫画 — 読み切り 2020/06/30 砂の都 — 第一話 オアシス 2018/10/22 町田洋さんを、はじめて知りました。 独特な絵柄で、 独特な空気感で、 かなり惹かれました。 美大を出た人とかデザイン系の人とかに、人気ありそう。 そんなかんじ。 あと、登場する女性が可愛らしい。 ちょっとだけしか出番のないモブキャラでさえも、魅力的に描かれています。 砂の都の方は休載&単行本がない? …
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「ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~」の感想
2021/09/04 in Blog
三上 延 (著)「ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~」を読みました。 ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~ (メディアワークス文庫)|Amazon 一話ずつ完結し、内容も複雑ではないので、 さらっと一気に読めますね。 それでいて、登場する文学作品とストーリーとがうまくリンクしてるので、 人気があるのも分かります。 また、過去の文学作品に対するリスペクトを感じます。 ストーリーに登場する作品はどれも知らない作品ばかりでしたが、 この作品を読むと、実際はどんな内 …
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「イリヤの空、UFOの夏」の感想
2021/09/03 in Blog
秋山 瑞人(著)「イリヤの空、UFOの夏」を読みました。 数年ぶり再読です。 感想としては「やっぱり、すき」です。 「当時は自分が若かったからこそ、衝撃的だったのでは?」と疑いつつの再読でした。 さすが、セカイ系ライトノベルの金字塔だなーと。 むしろ、ライトノベルというジャンルの枠におさめてしまうことで、 読者層が狭まることすら惜しい。 それほどの作品。 文体が、とにかくたのしい。 すき。 「電波の周波数」が、ぴったりと私に合っているような感覚があります。 ここ最近、いろいろな本を読んでいるから …
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「ラッシュライフ」の感想
2021/09/02 in Blog
伊坂 幸太郎(著)「ラッシュライフ」を読みました。 ラッシュライフ (新潮文庫)|Amazon 感想としては、「お話の構成を工夫した小説だなー」です。 前半では一見関係のなさそうな複数の登場人物たちの物語が、 後半で結びついていく。 初の伊坂幸太郎小説でした。 登場人物たちを交錯させる物語を書く系の作家さんなのかしら。 そういう交錯を楽しめるなら良いかもしれません。 「文庫の価格分」は楽しめました。 ただ、個人的にはそんなにハマりませんでした。 他のレビューサイトで星4くらいになっているようです …
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「増補新訂版 アンネの日記」の感想
2021/09/01 in Blog
アンネ フランク(著), 深町 眞理子(翻訳)「増補新訂版 アンネの日記」を読みました。 『アンネの日記』の「100分 de 名著」のムック本も合わせて読みました。 増補新訂版 アンネの日記 (文春文庫)|Amazon 感想としては、「思っていたよりも暗い内容ばかりではなく、むしろ日記にはユーモアがあり、そして少女にしてはめちゃめちゃ文章力があるなー」です。 分量があるので、読み終わるのにかなり時間がかかりました。 序盤には、主に「潜伏生活の様子」や「母や周囲の潜伏生活同居人に対するアンネの不 …
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「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の感想
2021/08/31 in Blog
東野 圭吾(著)「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を読みました。 ナミヤ雑貨店の奇蹟 (角川文庫)|Amazon 初めて読む東野圭吾作品。 感想は「時系差がからむ多くの伏線を、うまく回収してるなー」です。 価格と時間に見合うだけの満足感は得られる作品だなと思いました。 さすが人気の作家さんなだけあるなと。 以前に実写映画を見たことがあります。 ただ、ビートルズのくだりはあったかなー? 覚えていません。 スポンサーリンク
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「博士の愛した数式」の感想
2021/08/30 in Blog
小川洋子(著)「博士の愛した数式」を読みました。 博士の愛した数式|Amazon ざっくりとした内容は、私と息子と博士との友情のお話。 「彼らの友情と数学と野球をうまく組み合わせた小説だなー」という感想です。 あと、なんだかきれいな文章表現・風景描写が印象的でしたね、うん。 ただし、個人的に、お話の途中でよく分からないところがいくつかありました。 ひとつに、通りすがりの知らない人に急にお金を要求されて渡す場面。 そのくらい呆然としていたということを表現したかったのだろうか。 もうひとつに、『金網 …
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「時をかける少女」の感想
2021/08/29 in Blog
筒井 康隆 (著)「時をかける少女」を読みました。 時をかける少女 〈新装版〉 (角川文庫)|Amazon 最初の感想は「かなり素朴なSF小説なんだなー」です。 それもそのはず、1960年代の作品で、対象の読者が中学三年~高校一年。 ということを、読んでから知りました。 それに、実は短編集だということも、意外でした。 収録作品は3つ。「時をかける少女」「悪夢の真相」「果てしなき多元宇宙」。 他の2つの作品の感想も、「かなり素朴なSF小説だなー」です。 アニメの映画の方は見たことがありました、小説 …
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「なめらかな世界と、その敵」の感想
2021/08/28 in Blog
伴名 練「なめらかな世界と、その敵」を読みました。 なめらかな世界と、その敵|Amazon SFの短編集で、収録作品は以下の通り なめらかな世界と、その敵 ゼロ年代の臨界点 美亜羽へ贈る拳銃 ホーリーアイアンメイデン シンギュラリティ・ソヴィエト ひかりより速く、ゆるやかに 最初の感想は、 「作者の人はSF小説のことが、すごく好きなんだろうな」です。 過去の偉大な作品に対する敬意のようなものを、各作品の随所から感じました。 個人的には、特に「美亜羽へ贈る拳銃」と「ひかりより速く、ゆるやかに」がお …