「A.I.」の感想
「A.I.」を観ました。
公開:2001年(アメリカ)
上映時間:146分
監督:スティーヴン・スピルバーグ
まあまあおもしろかったです。
ヘンリーとモニカ夫妻は、不治の病で子供を冷凍保存している。
少年型ロボットのデイビッドが、息子の代わりとして家庭に入る。
しかし、息子のマーティンが奇跡的に治り、デイビッドの居場所がなくなる。
デイビッドは捨てられて、人間になるために旅に出る。
未来版ピノキオ。
元々スタンリー・キューブリック監督の企画。
良い点。
映像表現が工夫されていた。
たとえば、心の溝を表現するときに、人とロボットとの間に物が挟まる構図が用いられていた。
蛍光灯の裏側とか、車のAピラーとかが隔てる物として使われていた。
上手いなあと思いながら観ていたので、眠くならなかった。
ロボット役の瞬きしない演技。
事前情報を知らずに観ていて、驚いた。
ただ、目に良くないなとも、ちょっと思った。
気になる点。
ところどころ怖かった。
映像表現に工夫があるからか、「ミーガン」より怖いかも。
息子マーティンも、ロボットのデイビッドも、怖い。
ただし、原作の「ピノキオ」もひどいことをしているイメージなので、仕方がないと思う。
途中で出てくるDr.ノウがポンコツ。
昔のAIのイメージなのか、今の時代に見ると無能すぎる。
ポンコツで無能で不親切でぼったくりだと、館の中で稼働している相談サービスとして、営業を継続できないと思う。
ロボットが攻撃的すぎる。
デイビッドが凶暴。息子マーティンや自分と似たロボットに攻撃するのは、変だと思った。
攻撃性に対して、何かしら制限がかからないのかしら。
物語の展開に、ツッコミどころがいろいろ多かった。
家庭の話で終わるのかと思ったら、中盤から冒険ものになった。
モニカがデイビッドを森に捨てるとか。
クローンの寿命が一日だけとか。