「巴里マカロンの謎」の感想
「巴里マカロンの謎」を読みました。
作者:米澤穂信
発行:2020年
おもしろかったです。
「春期」と「夏期」の間、小鳩くんと小佐内さんが高校一年生の時の話。
小鳩くんの知恵働き・小佐内さんの復讐・おいしいスイーツと謎が揃った、まさに<小市民>シリーズといった短編集。
復讐については、直接的なものはなかったけれど、随所で暗示されていた。
新キャラの古城秋桜の物語も、最後は綺麗にまとまってよかったと思う。
もしかしたら強烈な縁切りエンドを迎えるのではと、少しドキドキしていた。
<小市民>シリーズ残すところは「冬期限定ボンボンショコラ事件」だけ。
他にもいくつか単行本未収録作品があるようだけれど。
小鳩くんや小佐内さんが互助関係を結ぶに至った中学時代の経緯の詳細が開示されていないと思うが、それは説明されるのだろうか。
それとも、中学時代のことには触れず、このまま終幕を迎えるのだろうか。
まあ多分触れないんだろうな。
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