「ラウリ・クースクを探して」の感想
「ラウリ・クースクを探して」を読みました。
作者:宮内悠介
発行:2023年
うーん、まあまあ。
序盤・中盤はエストニアとコンピュータ要素がある「車輪の下で」(ヘルマン・ヘッセ著)という雰囲気。
第二章の最後から、旧友との再会で幕を閉じる。
全体的にあっさりとした文体。
物語の中に、小川哲の「ゲームの王国」ほどの激動のイベントは無かった。
年上の作者の物語には、ソ連を扱う作品が多いと感じる。
ソ連崩壊(1991年頃)が記憶に強く残っている世代だからかもしれない。
もしくは、ウクライナ侵攻に端を発しているのかもしれない。
巻末に記載されている参考文献を読んで、この物語を書いたのはすごいなーと思った。
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