「歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ」の感想
菅 浩江(著)「歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ」を読みました。
おもしろかったです。
まさに大団円。
健の抱えていたものも解消され、
ラブコメ要素も供給される。
二巻でためていたものが、すべて開放される三巻。
ここまで読んできてよかったなと思わせてくれる作品。
些細ではあるが気になったこと。
それは、発生するトラブルの内容の多くが犯罪関係になってしまったところ。
二巻以降自警団員が主人公となったことで、必然ではある。
だが、博物館惑星シリーズの良さは、犯罪とはまた違ったトラブルの行く末を読むところにあったと思う。
一巻には、そういう雰囲気があった。最初の共感覚をテーマとした話とかまさにそう。
二巻と三巻は、また違う雰囲気になっていたということ。
犯罪ミステリ小説は他にたくさんあるので、
このシリーズはこのシリーズなりの路線を突き進んでもよかった。
もうひとつ些細なこと。
誤植を見つけた。
p249の9行目くらいの冒頭の「それならぱ」は「それならば」が正しいかと。
出版社の自動校正ツールなどで見つかりそうなものだけれど、漏れるもんなんですね。
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