「日本沈没」の感想
小松 左京(著)「日本沈没」を読みました。
おもしろかったです。
日本の沈没という窮地を描くことで、日本や日本人とは何かについて考えさせる作品。
小松左京の長編作品の中で、いちばん良いと思った。
長編はいろいろと読んだので、そのうちたくさんある短編も読んでみよう。
小野寺が、兄に対して日本沈没の予測を伝えようか秘密を守ろうかと、葛藤するシーンは良かった。
一方で、政府の与野党がどうこうと言い合いをしているシーンは、どうでも良いと感じた。
やはり、個人を描く小説のほうが、好みかもしれない。
小松左京作品の劉慈欣作品への影響を感じた。
というのも、本作も「人類はがんばったけれど、駄目だった」という系統の話であるため。
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