「エール!」の感想

映画「エール!」を見ました。
リメイクである「コーダ あいのうた」の原作のフランス映画。

エール!|Amazon

おもしろかったです。
「コーダ」とはいろいろと違う部分が両国の文化の違いを表しており、興味深かった。
2つの作品のどちらがいいとかではなく、そういう違いを知って楽しむといいと思う。

フランスっぽい雰囲気の映画でした。
たとえば、

  • より強い家族愛、身近な人との濃密なスキンシップが描かれている点
  • ルノーの『カングー』やシトロエンの自動車が登場する点
    など

「エール!」と「コーダ」との間には色々な変更点があった。
たとえば

  • 貧困要素が薄い
  • 選挙要素が追加
  • 漁師ではなく酪農家の家庭
    など

全体的な話のつながりが「エール!」の方が若干わかりやすく感じました。
たとえば、母親の言動について。
「エール!」の方が家族愛という一貫性があり、見ていて納得感があった。
「コーダ」では貧乏要素が追加されているので、家族愛にもとづく言動というよりも、経済的理由で母親が娘を言いくるめるようにも見えてしまっていた。

イマイチと感じた要素について。
主人公の友人と弟のアナフィラキシーショックのシーンは不要だったと感じました。
「コーダ」の方では、主人公の友人と兄が付き合った結果、兄が主人公の才能を知り、応援してくれた。
「エール!」ではそういうことはないので、この部分は「コーダ」が改善している部分であると感じました。
そして、父親の選挙要素については、尻切れトンボな感じで、よくわからなかった。
ここも「コーダ」での改善部点だと感じました。

「コーダ」で不足していると感じた「合唱クラブの先生がルビーの才能を見出す」という分かりやすいシーンやカットが、「エール!」の方には存在していた。
「やっぱり、そうだよね。この先生の表情は必要よね」と見ていて思った。


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