「ゲームの王国」の感想
小川 哲(著)「ゲームの王国」を読みました。
かなりおもしろかったです。
ポル・ポトの隠し子とされるソリヤと地方の農村生まれ神童のムイタックのお話。
「ユートロニカのこちら側」や「嘘と正典」よりも、
「ゲームの王国」の方が頭ひとつ抜けておもしろかったです。
ただし、人によっては上巻の評価は高く、下巻の評価は低めになるかと思う。
上巻の上げた期待値を、下巻が超えては来なかった感じは、たしかに感じた。
いろいろと調べてから書く小説の方がおもしろく書ける作家さんなのだと思います。
カンボジアのことはかなり調べないと分からないことだらけだとおもうので。
実際、カンボジア知識ゼロの状態から調べたらしい。
こちらのWebの記事で知りました。
最新作の「地図と拳」は満州が舞台らしい。
こちらもかなり調べる必要があるだろう。
だからきっとこちらの本もおもしろいのだろうけれど、一冊で640ページもあるらしく、かなり多い。
なかなか手に取りづらいボリュームです。
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