「老神介護」の感想
劉 慈欣(著)「老神介護」を読みました。
とてもおもしろかったです。
三体以前の短編集でありながら、ハズレ作品がない。
収録作品
- 老神介護
- 扶養人類
- 白亜紀往事
- 彼女の眼を連れて
- 地球大砲
あらすじと短評
老神介護
人類を創生した神たち20億人を、人類が扶養する話。
結構神に対して辛くあたっていると思ったが、あとがきの解説によると原文ではよりキツイらしい。
評価:なかなか
扶養人類
神が創造した第一地球の兄文明が地球にやってきた世界で、富の不均衡の話。
「老神介護」の続編。
ただし、殺し屋視点の話のため、一転してダークな話。
評価:よい
白亜紀往事
恐竜と蟻文明とが共存する白亜紀における、抑止力をテーマとした話。
抑止力というテーマは三体にも通じるなと思いました。
評価:よい
彼女の眼を連れて
センサーグラスの「眼」を使って、遠方の人に地球を仮想体験させてあげる話。
めずらしく切ない話。
だと思ったら、あとがきによると、どうも著者の書きたいようなSFではなかったらしい。
だけど、ファンには好評だったそうな。
登場人物や話を少し変えたら、セカイ系ボーイ・ミーツ・ガールにもできそう。
評価:すき
地球大砲
地球を貫くトンネルの建造に関する親子の話。
とてもスケールが大きい。
実質的な「彼女の眼を連れて」の続編。
評価:いい
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