「これは王国のかぎ」の感想
荻原 規子 (著)「これは王国のかぎ」を読みました。
おもしろかったです。
読もうと思ったきっかけについて。
そもそも「これは王国のかぎ」のお話自体は、2000年に放送された「青春アドベンチャー」というラジオ番組で聞いたことがありました。
ただし、今では断片的にしか覚えていないので、今回ちゃんと読み直そうと思いました。
こうやって振り返ってみると、そのきっかけとなったラジオ放送もう20年以上も前のことなんですね…。
内容について。
最初のうちは主人公の自称が「あたし」なのがかなり気になりました。
「わたし」じゃないのかと。
ただし、しばらく読みすすめていくと気にならなくなりました。
登場人物は魅力的。
ただ、ハールーンのキャラが立っているわりに、出番が意外と少ないのが読んでいる最中は若干気になりました。
しかし、彼もいずれ「外」へ行くのなら、異世界側での未練が少なく描かれるのも、その結果出番が少なくなってしまうのも納得はできる。
これは読み終わったときならではの、感想かもしれません。
魔神族<ジン>の「火に強く水を苦手とする」などの設定もわかりわすくて良いなと思いました。
しかも、異世界にきたときに火で迎えられ、「外」へもどるには水を受け入れるという対比も、よくできているなと思いました。
お話の終盤は結構あっさりしていましたね。
いろいろな本を読んでいると、「千夜一夜物語(アラビアンナイト)」を題材としたお話が出てきますね。なので、「千夜一夜物語」も読まないといけないなーという気がだんだんとしてきます。
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