「虐殺器官」の感想

伊藤 計劃 (著)「虐殺器官」を読みました。

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とてもおもしろかったです。

第一印象は、かなり「メタルギアソリッド」っぽい。
主人公たちが環境追従迷彩の服や人工筋肉で覆われた侵入ポッドなどの高性能な戦闘装備を用いているため、短編の「The Indifference Engine」を読んだときよりも、よりメタルギア感があったのだと思う。

「伊藤計劃以後」という言葉を、なんとなく目にしたことはあります。
本書の「虐殺器官」を読んでみて、確かになーと思いました。
なぜなら、それまでのSF作品とは扱うテーマが大きく変化していると思うからです。
SFの短編集(例えば2010年代SF傑作選1)などで「アメリカとソビエトの対立を話に組み込んだもの」がありましたが、「虐殺器官」は「9.11以降のテロとの戦いを話に組み込んだもの」です。
この違いは、SFというジャンルを「伊藤計劃以後・以前」というふうに区別したくなるのも分かります。(もしかしたら、見当違いかもだけれど)


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