「父の詫び状」の感想
向田 邦子 (著)「父の詫び状」を読みました。
一見繋がりのない時代や場所も異なるエピソード群がリズム良く綴られており、
それぞれの情景を思い浮かべながら、
最終的に「表題」へと収束するのを楽しむことができます。
そんなエッセイ。
この完成度でありがなら、これが著者の第一エッセイ集なのだから、すごいです。
ただし、段落が変わると大きく場面転換するので、
その点は、読んでいて振り落とされないように注意が必要でした。
現代から見ると登場エピソードはどれも独特で、
「エッセイ体質だなぁ」と思わずにいられませんでした。
- 昭和の日本の家庭生活
- 幼少期の思い出
- (私にとってはニュースなどでしか見なかった)人物との出会いや交際
- 著者の価値観・人間観察
など
飛行機に関する話題になると、墜落や事故という文字が見られました。
当時の飛行機に対する信頼性は、そういうものだったのかと感じ入りました。
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