「時をかける少女」の感想

筒井 康隆 (著)「時をかける少女」を読みました。

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最初の感想は「かなり素朴なSF小説なんだなー」です。
それもそのはず、1960年代の作品で、対象の読者が中学三年~高校一年。
ということを、読んでから知りました。

それに、実は短編集だということも、意外でした。
収録作品は3つ。「時をかける少女」「悪夢の真相」「果てしなき多元宇宙」。
他の2つの作品の感想も、「かなり素朴なSF小説だなー」です。

アニメの映画の方は見たことがありました、小説より先に。
ですので、てっきり原作にも主人公が『タイムリープ』能力を私欲のために何度も利用するシーンがあるのかと思っていました。

原作としては実写やアニメの映画化には向いている内容だなと思いました。
ひとつに、主人公少女の「プラトニック」な恋愛を描いている点。
キャスティングをする立場からすれば、売り出したい若手人気女優を選びやすかったり、
映画を見る立場からすれば、誰かと気軽に見に行きやすかったり。
そういう利点があるのではないでしょうか。
なので、将来的にもまた何かしらの形で映像化されるのかもしれないなと思いました。
そして、映像作品をきっかけに原作小説に興味を持つ人も、いずれ現れるのでしょうね。
私のように。


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