記事一覧 2023
  • 藤野ハルマ「なんにもない、なんでもない」を読んだ

    2023/11/03 in Blog

    藤野ハルマ(著)「なんにもない、なんでもない」を読みました。 よかった。 ぜんぜんジャンプっぽくない。 けれど、ネット上で見られるので、ページ数のことをきにしないでこういうマンガを掲載できるのがジャンプ+のいいところ。 この漫画の存在は、はてなブックマークで知った。 こういう読み切りがたまに挙がってくるので、助かる。 なんにもない、なんでもない 藤野ハルマ(著) | 少年ジャンプ+ スポンサーリンク

    続きを読む

  • 「グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船」の感想

    2023/11/02 in Blog

    高野史緒(著)「グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船」を読みました。 グラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船|Amazon まあまあ、おもしろかったです。 いろいろなSFに影響を受けているような感じがした。 香水に関する部分は「時をかける少女」的で、 少年少女の視点が入れ替わりつつ、互いに影響を与えながら話が進行していく部分は「君の名は。」的で、 少年少女の選択が世界のあり方を決定的に変えてしまう状況で、少女の犠牲で世界を救う部分は「天気の子」的だなと感じた。ただし、そのような展開は「セカイ …

    続きを読む

  • 「人間たちの話」の感想

    2023/10/29 in Blog

    柞刈湯葉(著)「人間たちの話」を読みました。 著者の初のSF短編集。 人間たちの話|Amazon おもしろかったです。 とくに、「人間たちの話」と「宇宙ラーメン重油味」あたりが良かったかな。 カクヨムのコンテストの受賞作の「横浜駅SF」はすぐに読むのをやめちゃったので、この本を読み切れるか少し心配だった。 けれど、心配無用だった。 特殊な社会環境の中での、二人の人物の会話劇という形式の作品が多いような気がする。 「冬の時代」とか「たのしい超監視社会」とか。「横浜駅SF」も特殊環境ではある。 あと …

    続きを読む

  • Stream Deckのアプリをアップデートしたら、「SuperMacro」の長押しでフリーズしなくなった

    2023/10/26 in Blog

    現在、腱鞘炎の対策としてElgatoのStream Deck Pedalを使用しています。 マウスのクリック動作の割当には、主に「SuperMacro」というプラグインを使用させていただいていました。 しかし、長押し(Long-Press)するとStream Deckアプリがフリーズして、困っていました。 以前は問題なく使用できていたので、Windows11環境にしたせいかもしれない。 そんな風に思っていました。 ↓長押ししたときの状況。この状況でフリーズしてしまっていました。 ところが本 …

    続きを読む

  • 「シン・仮面ライダー」の感想

    2023/10/23 in Blog

    庵野秀明脚本・監督 映画「シン・仮面ライダー」を見ました。 まあ、おもしろかったです。 冒頭の戦闘での血しぶきを見て、近年の仮面ライダーのテレビシリーズとはまったくの別物だなとすぐに理解できた。 映画よりも、テレビシリーズの形式の方が合っているような気がしました。 ゴジラは元々映画だから、シンゴジラも映画でよかった思う。 だけど、仮面ライダーは原作はマンガで映像はテレビシリーズだったので、AmazonやNetflixなどで配信した方がよかったかな。 それに、敵のショッカーを一人づつ倒していく形式 …

    続きを読む

  • 「ガーンズバック変換」の感想

    2023/10/19 in Blog

    陸秋槎(著)「ガーンズバック変換」を読みました。 日本の石川県在住の中国系作家によるSF短編集。 ガーンズバック変換|Amazon まあ、おもしろかったです。 登場人物たちの会話が適度にありつつ、ストーリーを進めていく形式の物語はおもしろいと思えた。 以下の三つ。 「開かれた世界(オープンワールド)から有限宇宙へ」 「ガーンズバック変換」 「色のない緑」 一方で、異常論文形式の短編や虚構歴史物のような短編は、やはりおもしろいとは思えなかった。 著者がSFや日本文化のことを好きなのを、読んでいて感 …

    続きを読む

  • 「車輪の下で」の感想

    2023/10/07 in Blog

    ヘルマン・ヘッセ(著)「車輪の下で」を読みました。 邦訳本によっては、タイトルが「車輪の下」とか「車輪の下に」とかだったりする。 車輪の下で (光文社古典新訳文庫)|Amazon うーん、という感じでした。 読み終えるのにものすごい時間がかかってしまった。 それだけ内容に興味が惹かれなかったということなのかもしれない。 もしも子供の頃に本書を読んでいたら、また違った感想になっていただろう。 強制される学業や無理解な大人たちに対して、思うことが多いだろうから。 ドイツのある町で周囲の大人たちの期待 …

    続きを読む

  • 「白い犬とワルツを」の感想

    2023/09/16 in Blog

    テリー・ケイ(著)「白い犬とワルツを」を読みました。 白い犬とワルツを|Amazon まあまあでした。 妻を亡くした老人が、ふらりと現れた白い犬と交流したり、たくさんいる子供たちに犬の幻覚を見ているなどと心配されたり、白い犬と一緒にオンボロなトラックに乗って同窓会に行こうとしたりして、最終的に往生する話。 この本を読んだ理由について。 だいぶ昔にこの小説を読んだことがある気がする。 今はもうなくなった行きつけの本屋にて、白い犬の大きな頭と木がオレンジ色の背景に描かれた文庫版の表紙がとても目立って …

    続きを読む

  • 「十五少年漂流記」の感想

    2023/09/10 in Blog

    ジュール・ヴェルヌ(著)「十五少年漂流記」を読みました。 翻訳は、椎名誠と渡辺葉の親子。 本書は、フランス語原文からの翻訳版らしい。 原題は「二年間の休暇(仏: Deux Ans de Vacances)」。 発行:2015年 十五少年漂流記 (新潮モダン・クラシックス) |Amazon おもしろかったです。 十五人の少年が船で無人島に漂着し、二年ほど生き延びて、無事帰還する話。 450ページ以上もあり、結構なボリュームだった。 子供向けの冒険小説だから、全訳版であっても短い物語だろうと思ってい …

    続きを読む

  • 「ライオンのおやつ」の感想

    2023/09/04 in Blog

    小川糸(著)「ライオンのおやつ」を読みました。 ライオンのおやつ|Amazon 泣いた。 まあまあ、おもしろかったです。 何をきっかけに、この本を知ったのだろうか。 たしかYouTubeチャンネルの「ほんタメ」だったような気がする。 それとも「王様のブランチ」だったか? 余命宣告された三十三歳女性が、瀬戸内海が見えるホスピス「ライオンの家」で最後のひと時をしあわせに過ごす話。 ハートフル終活もの。 文量はそれほど多くなく、読みやすいと感じる人も多いと思う。 二十代三十代の若い女性向けに作られた物 …

    続きを読む