記事一覧 2023
  • 「歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ」の感想

    2023/07/13 in Blog

    菅 浩江(著)「歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ」を読みました。 歓喜の歌 博物館惑星Ⅲ|Amazon おもしろかったです。 まさに大団円。 健の抱えていたものも解消され、 ラブコメ要素も供給される。 二巻でためていたものが、すべて開放される三巻。 ここまで読んできてよかったなと思わせてくれる作品。 些細ではあるが気になったこと。 それは、発生するトラブルの内容の多くが犯罪関係になってしまったところ。 二巻以降自警団員が主人公となったことで、必然ではある。 だが、博物館惑星シリーズの良さは、犯罪とはまた違 …

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  • 「不見の月 博物館惑星Ⅱ」の感想

    2023/07/09 in Blog

    菅 浩江(著)「不見の月 博物館惑星Ⅱ」を読みました。 不見の月 博物館惑星Ⅱ|Amazon おもしろかったです。 前作があまりに綺麗に終わってしまっていたので、どうやって続編を書くのかと思っていました。 新キャラを追加することで対応して、納得。 新人自警団員・兵藤健、<アポロン>の尚美・シャハム。 彼らのラブコメがもっと増量されていても、個人的にはよかった。 三巻目に期待か。 この二巻で健の抱えているものが解消されるのかと思ったが、 どうやら三巻に続いていくらしい。 こういうやさしい雰囲気 …

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  • 「おやすみプンプン」の感想

    2023/07/08 in Blog

    浅野いにお(著)「おやすみプンプン」を読みました。 ビッコミ(ビッグコミックス)にて、2023/07/07に全話無料公開されていたので、一日で読みました。 なお、大好評につき無料期間が延長されたらしい。 おもしろい…のか、これは。 というよりも、運命の女性・生死・愛といったテーマを扱った鬱々とした展開が、読む人の心に刺さるのだろう。 おやすみプンプン自体が実は南条幸の創作物であるという考察を見て、 まあたしかにそうだろうなとは思う。 しかし、ペガサス合奏団が一体なんなのかはよく分からなかった。 …

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  • 「永遠の森 博物館惑星」の感想

    2023/07/01 in Blog

    菅 浩江(著)「永遠の森 博物館惑星」をよみました。 地球と月の重力均衡点に浮かぶ小惑星の巨大博物館<アフロディーテ>を舞台とした学芸員の話。 第54回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門と第32回星雲賞日本長編部門を受賞。 永遠の森 博物館惑星|Amazon おもしろかったです。 博物館の学芸員を主人公とした、やさしい雰囲気のお仕事ものSF作品。 ミステリや推理ものっぽさもある。 短編の連作だが、この一巻で「綺麗」に終わる構成になっている。 とても丁寧に作り込まれた見事な作品。 たいした …

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  • 「紙の動物園」の感想

    2023/06/29 in Blog

    ケン・リュウ(著)「紙の動物園」を読みました。 紙の動物園|Amazon おもしろかったです。 テッド・チャンよりはだいぶ読みやすい、英語文化圏の中国系SF・ファンタジー小説という印象。 著者は物心付いてからアメリカに移住したらしく、 テッド・チャンと比べると、アメリカ文化での中国人やアジア人という視点で書かれている作品が多い。 収録作品 紙の動物園 もののあはれ 月へ 結縄(けつじょう) 太平洋横断海底トンネル小史 潮汐 選抜宇宙種族の本づくり習性 心智五行 どこかまったく別な場所でトナカイの …

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  • アニメ「ジョゼと虎と魚たち」の感想

    2023/06/22 in Blog

    劇場アニメ「ジョゼと虎と魚たち」を見ました。 原作は、田辺聖子の短編小説。 おもしろかったです。 Amazon prime videoでprimeでの配信期限が迫っていたため、視聴した。 そして、視聴後にこれが田辺聖子作品だということを知った。 家族が連続テレビ小説『芋たこなんきん』の再放送をよく見ていたので、 田辺聖子といえば『芋たこなんきん』という印象が強い。 劇中の大阪弁のセリフも、あのドラマと同じ原作者ならばと納得感がうまれた。 ただ、これほどむかしの作品が、どうして現代でアニメ化される …

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  • アニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」と「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」の感想

    2023/06/22 in Blog

    TVアニメ「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」と、 劇場アニメ「青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない」を見ました。 Amazon prime videoにて。 原作は鴨志田一のライトノベル。 おもしろかったです。 TVシリーズを放送していた当時に途中まで見ていました。 おもしろいなと思っていたのに、なぜか最後まで見なかったので、今回まとめて視聴しました。 男性主人公が複数の少女の抱える課題を解決していくという物語に、 どこか往年の美少女ゲームっぽさを感じました。 たとえばKey作品と …

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  • docsyのバージョンを0.6.0から0.7.0へアップグレードしてみました

    2023/06/18 in Blog

    このWebサイトで使用しているHugoのテーマの「docsy」のバージョンを、 0.6.0から0.7.0へアップグレードしました。 google/docsy 0.7.0 | Github うまくできているかわかりませんが、 とりあえず動いているようなので、ヨシッ。 やったこと Chocolateyをアップグレードする choco upgrade chocolatey Hugoをアップグレードする choco upgrade hugo-extended Bootstrap …

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  • 「ベストSF2022」の感想

    2023/06/16 in Blog

    大森 望(編集)「ベストSF2022」を読みました。 おもしろかったです。 いちばんのお目当ては、伴名練の「百年文通」。 ベストSF2022|Amazon 収録作品 酉島伝法「もふとん」 吉羽善「或ルチュパカブラ」 溝渕久美子「神の豚」 高木ケイ「進化し損ねた猿たち」 津原泰水「カタル、ハナル、キユ」 十三不塔「絶笑世界」 円城塔「墓の書」 鈴木一平+山本浩貴(いぬのせなか座)「無断と土」 坂崎かおる「電信柱より」 伴名練「百年文通」 あらすじと短評 酉島伝法「もふとん」 もふもふした「膚団ふと …

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  • 「ベストSF2020」の感想

    2023/06/06 in Blog

    大森 望(編集)「ベストSF2020」を読みました。 おもしろかったです。 ベストSF2020|Amazon 収録作品 円城塔「歌束」 岸本佐知子「年金生活」 オキシタケヒコ「平林君と魚の裔」 草上仁「トビンメの木陰」 高山羽根子「あざらしが丘」 片瀬二郎「ミサイルマン」 石川宗生「恥辱」 空木春宵「地獄を縫い取る」 草野原々「断φ圧縮」 陸秋槎「色のない緑」 飛浩隆「鎭子」 あらすじと短評 円城塔「歌束」 和歌に湯を通して、淹れる話。 評価:うーん あいかわらず高度で、よくわからない。 いつも …

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