「好きにならずにいられない」の感想
「好きにならずにいられない」を観ました。
原題:Fúsi
公開:2015年(アイスランド)
上映時間:94分
フーシがあまりに優しすぎて健気で、いたたまれなかったです。
現代のアイスランド。
心優しいフーシは、巨漢ハゲ童貞で、43歳で実家ぐらしでおもちゃが好き、空港の地上業務の同僚からはいじめを受けている。
近所に引越してきた女児と交流したり、ダンス教室で出会った躁鬱の女性と交際したりする。
ピース又吉のYouTubeチャンネルの動画で、存在を知ってはいた。
スウェーデン映画「オットーという男」や「幸せなひとりぼっち」をなんとなく思い出した。
良い点。
言葉は少ないものの、主人公フーシに感情移入できるように作られていた。
いろいろ駄目なことはした。女性宅のガラスを割って侵入するとか、女児とドライブとか。
でも、あまりにピュアで心優しいがゆえ招いた結果だと言うことは、伝わった。
緯度の高い北欧アイスランドの閉塞感を感じられた。
北欧の住宅の内装や家具は、もっと内装が明るいのかと思っていた。
そうとも限らないことを知れて良かった。
上映時間がちょうどいい。
気になった点。
邦画のタイトルが、原題からかけ離れている。
どちらかというと、観客がフーシのこと「好きにならずにいられない」、というのが正解に近い気がする。
劇的な展開が無く、ゆるやかな映画。
人によっては眠いかもしれない。
ただし、上映時間が短いのでなんとかなっていると思う。