「グランド・ブダペスト・ホテル」の感想
「グランド・ブダペスト・ホテル」を観ました。
公開:2014年(ドイツ)
上映時間:100分
おもしろかったです。
架空の中欧のズブロフカ共和国。
グランド・ブダペスト・ホテルの初代コンシェルジュのグスタヴ・Hとベルボーイのゼロの半生を描く。
良い点。
中欧っぽい雰囲気を感じる。
古城や古いホテルとか、アメリカの映画などとは全く異なる建築様式や景観が見られる。
カメラワークやアングル、そして色彩が、独特。
気になった点。
残虐な描写が唐突に現れる。
指が4本切断されるとか、バスケットに生首が入っているとか。
めちゃめちゃグロテスクというわけではないのだが、そういう映画だと思っていなかった分、ショックが大きかった。
これを許容できるかどうかは、海外の感覚と日本人の感覚の違いによる、かもしれない。
絵本のようなグロさがある映画。
いくつか、わかりづらい要素がある。
たとえば、時間軸の前後移動が多い。
それが小さな文字で説明されるので、見落としそうになる。
現代:女性がオールドルッツ墓地で作家の著作を読む。
→1985年:作家が過去を振り返り、本を書く。
→1968年:老いたゼロ・ムスタファが若い作家と食事をして、過去を振り返る。
→1932年:ゼロとグスタヴとの出会い。(ここからの話がメイン)
→何度か数カ月の時間遷移が挿入される
Wikipediaによると、この時間軸がアスペクト比の入れ子構造で表現されているらしいが、わからんてー。
たとえば、ギャグがシュール。
ギャグがギャグなのかわかりづらい。
たとえば、用語がわかりづらい。
いきなりワインや香水の銘柄とかを言われても、わからない。
国や軍や組織や店名や商品名には元ネタがあるのだろうが、架空の国を舞台にしていることもあり、わかりづらい。
遠くに住む日本人には、さらにわかりづらいのだろう。