「デンジャラス・ビューティー」の感想

「デンジャラス・ビューティー」を観ました。
原題:Miss Congeniality
公開:2000年(アメリカ)
上映時間:109分
主演:サンドラ・ブロック

イマイチでした。
でも、「偏見を取り払うことの大切さ」を描いている点などは、まあまあだと思う。

FBI捜査官のグレイシー・ハートは、皮肉屋でオシャレにも興味がない。
テロリストの「ザ・シチズン」の爆破予告をきっかけに、グレイシーはテキサスで開催されるMiss United Statesに潜入捜査する。

コテコテのアメリカ映画。
書籍「SAVE THE CATの法則」の中で、「バカの勝利」のお手本として挙げられていた作品だと思う。
「SAVE THE CATの法則」で提示されていた構成に近い作りだと思う。

「ショーの途中で犯行から被害者を守る人物」を描く映画としては、
「ボディーガード」の方が格段によく出来ている。
本作にもフランクという登場人物はいるし、「ボディーガード」の主人公の名前もフランクだ。
脚本を制作するときに、「ボディーガード」のことは頭の中にあったのではないだろうか。

良い点。

コンテストに出場することで、主人公の偏見や価値観に良い変化があることを描いている点。
当初、主人公はミスコンに出場する女性を見下していた。

最終的に、コンテストに出場した女性同士で仲良くなった。
普通は競争相手だから険悪な関係かと思っていたので、すこし意外だった。

気になった点。

登場人物達に魅力や好感が持てる要素が欠けている。
そう感じる理由の一つとして、主人公を含めほぼ全員が「嫌味」を言う人間だから、というのがあると思う。
だから、主人公に対して好感が持てないと、誰にも共感出来ないまま終わる構造になってしまっている。
映画の中に、嫌味が多すぎる。

犯人の犯行動機が分かりづらい・理解しづらい・納得しづらい。
とってつけたような犯人と動機。

映画の構造は違うが、終盤は「ボディーガード」の劣化版。