「ポリス・ストーリー/香港国際警察」の感想

「ポリス・ストーリー/香港国際警察」を観ました。
公開:1985年(香港)
上映時間:105分
監督・脚本:ジャッキー・チェン

ぜんぜんおもしろくなかったです。
ダメダメでした。

香港国際警察のチェン刑事が、司法取引の結果で検察側の証人になったサリナの護衛して、麻薬組織とたたかう話。

良い点。

シナリオがめちゃくちゃでゴリ押し。
本来良い点として挙げるべきではないのだが、
めちゃくちゃすぎて、気になるというより、いっそもうこれでいいやと思えた。
最終盤で悪人を法で裁くのではなく拳で思い切りぶん殴るシーンは、むしろこうあるべきと思えた。

あいかわらず、アクションシーンは体を張って頑張っている点。
今作では、ガンアクションとカーアクションが多めだと感じた。
自動車が集落を突っ切りるシーンは、ここまでやるのかと驚いた。
傘を引っ掛け、バスに引きずられる。
最終盤は、電飾のポール滑降。

香港の法曹界ではカツラを使うと、初めて知れた点。
イギリスの影響なのでしょうね。

エンディングの主題歌が良い。

気になった点。

ギャグシーンが全部まったく駄目。
観ていて不快感を覚えるほど、おもしろくない。
ジャッキーが女性とやり取りしているシーン。これも下品。
牛の糞を踏んでマイケル・ジャクソンのマネをするシーン。これも下品。
警察署で複数の黒電話に応じるシーン。これもオチが下品。
ほかも全て見るに耐えない。
「プロジェクトA」ってまだ良い方だったんだなと思える。

アクションシーンのガラスがほんとに危なそう。
飴細工などには見えなかった。

女性の役回りが、基本的に足を引っ張る係になってしまっている点。
女性を「男性に助けられる弱い存在」として描いていた、とも言えるかな。
古い時代の作品だからだろう。
「ポパイと恋人のオリーブ」とか「マリオとピーチ姫」みたいな、古典的男女像と言えるのかな。
(ポパイのことはぜんぜん知らないから、間違ってるかも知れない)