「ハート・ロッカー」の感想
「ハート・ロッカー」を観ました。
公開:2009年(アメリカ)
上映時間:131分
うーん、まあまあ。
いまいちといってもいい。
イラク戦争での爆発物処理兵の映画。
爆発物処理ジャンキーな話。
爆発物処理について詳しくないのだけれど、
遠距離から狙撃して爆弾を誘爆させる処理法では駄目なのかしら?
と思って調べると、非推奨らしい。
良い点。
ヒーローがいない戦争映画である点。
爆発物処理のシーンは緊張感があるかも。
気になる点。
常時カメラが揺れすぎている点。
これだけでもう全然見る気がしない。
一言でまとめると「アメリカン・スナイパー」で良くねってなる。
本作は、タイトルや序盤で「結局誰がどうしてどうなる」のかが予測できにくいと思った。
「戦争という麻薬」の恐ろしさを表現したかったのだとは思うけれど、中盤間延びして主題がボケてしまった。
とくに中盤、爆発物処理の映画ではなく、スナイパーの映画になってた。
あのシーンの必要性がわからなかった。
中盤・終盤で空回りする主人公の様子が、映画を分かりづらくしている点。
主人公の見間違えで、DVD売りの少年ベッカムは結局生きてたってこと?
怒りに駆られて民家に押し入ったのも空回りだったってこと?
見終わりよく考えれば、「空回りする主人公」を「イラク戦争でのアメリカ」と重ねているのかもしれない。
そういう風刺だとすれば、かなり伝わりづらかった。
カメラの手ブレがあったり、分かりやすさを欠いていたり、全体にやや不親切と思った。