「300 〈スリーハンドレッド〉」の感想
「300 〈スリーハンドレッド〉」を観ました。
公開:2007年(アメリカ)
上映時間:117分
原作:フランク・ミラーのグラフィックノベル『300』
うーん、まあまあでした。
紀元前480年。ペルシア戦争のテルモピュライの戦い。
スパルタ王レオニダスと300名の兵士が、灼熱の門と呼ばれる山と海に挟まれた隘路で、ペルシア軍と闘う話。
最終的に、ペルシア軍が背後に回り込み、スパルタ軍が敗北する。
良いところ。
スパルタ軍の兵士たちの筋肉。
筋骨隆々の俳優たちを集めていていい。
筋肉美を愛でる映画なんだろうと思う。
現実離れした強烈な陰影の画作りがアメコミっぽい。
好きな人は好きだろう。
気になったところ。
モッタリとしたナレーション。
映画を見ているというより、フロムソフトウェアのゲームのオープニングをずっと見させられている気分になる。
スローモーションを多用しすぎている。
重要なところで使うならわかる。
でも、ありとあらゆる場面でスローがかかっていた。
ゆっくりとした殺陣を、さらにスローモーションをかけることで、誤魔化しているのではないかと思ってしまう。
この映画からスローをなくすと、上映時間は三分の二以下になると思う。
生首が好きすぎ。
身体に障害をもつエフィアルテスが参戦を希望したときに盾の持ち方と隊列の重要性を語ったのにもかかわらず、実戦では隊列を駆使したのは序盤だけで、後半は全然関係ない戦い方をしていた。
だったら、仲間に加えてあげなよ。
「戦いの中で死ぬことが名誉」という価値観を語っておきながら、片目を失った兵が帰るのはすこしだけ気になった。
王妃に首飾りを返すとか王の死を伝えるなどの、使命があるとはいえ。
援軍のダクソスとかに頼もう。