「銀河特急 ミルキー☆サブウェイ」の感想
「銀河特急 ミルキー☆サブウェイ」を観ました。
監督:亀山陽平
公開:2025年
話数:全12話(1話=3分半)
すごくおもしろかったです。
2020年代の地球外宇宙。
強化人間のチハルとサイボーグのマキナが交通違反で逮捕され、他の逮捕者たちと一緒に、奉仕活動として惑星間走行列車の清掃を命じられる。
仲間たちとの絆を深めつつ、暴走した列車を止めようとする話。
亀山監督の卒業制作の『ミルキー☆ハイウェイ』の続編にあたる。
個人主体のアニメーションとしては「ほしのこえ」を連想する。
(メジャーではなくインディー寄りの)二人の主人公のアニメとしては「ウサビッチ」を連想する。
新しい時代の幕開けだと思う。
逮捕時の顔写真を「マグショット」というのを、今まで知らなかった。
概念自体は知っていたが、単語を知る機会がなかった。
テイザーガンでカラダがカチコチに固まる演出について、賢いなと思った。
理由は、アニメーション制作の工数削減と笑いを両立させているから。
キャラのセリフが重なるところがとても多い。
1話3分半という時間制約の影響だとも思うし、
被せることでよりリアリティが増すから重ねているのだとも思う。
おまけに、聞きづらくすることで、もう一度見よう聞こうという動機づけにもなっている。
亀山監督の今後の活躍に期待する。
同世代や彼の下の世代にも、大きな影響を与えるだろう。