「イル・ポスティーノ」の感想

「イル・ポスティーノ」を観ました。
公開:1994年(イタリア)
上映時間:108分

よかったです。

ナポリ湾のカプリ島の内気で純朴な青年マリオと、亡命中のチリの詩人パブロ・ネルーダ(実在する)との交流を描く。

なにより島と海の景色がすばらしくよかった。
その景色の中を、主人公が自転車を漕いでいるだけで、絵になる。

主演のマッシモ・トロイージが、心臓病でありながら手術よりも撮影を優先し、撮影終了後の12時間後になくなったらしい。

物語終盤に出てきたキリスト教の宗教行列について。
(正しいかわからないけれど)
調べたところによると「聖母の海の祭り」(聖母被昇天祭)っぽい。
マリア像を船に乗せて海に繰り出すシーンがあったから。
ということは、「8月15日の聖母被昇天の日」であり、夏の描写なのだろう。
イタリアでは祝日らしい。
ちなみに、映画「ゴッドファーザー」に登場したリトルイタリーの祭りは、9月半ばに行われる「サン・ジェナーロ祭」。神輿の上の像が御布施としての紙幣を纏っていた記憶がある。
見分けるの、むずかしい。