「酔拳」の感想
映画「酔拳」を観ました。
公開:1978年(香港)
上映時間:111分
なかなかおもしろかったです。
名門武術道場の息子でありながら自堕落なフェイフォンが、父の怒りにふれて、酔拳の達人蘇化子に一年間弟子入りさせられる。
殺し屋の鉄心にコテンパンにされたことをきっかけに、酔拳の修行に打ち込む。
父を暗殺の標的にされるものの駆けつけて、アドリブの「何仙姑(女性らしい動きをするだけ)」を駆使しつつリベンジを果たす。
コメディーカンフー映画。
武闘というより舞踏。
映画中ずっと対戦相手とダンスをしているようだった。
「誰かと会う、そして戦う」という連続で物語が構成されていた。
そんなにずっと戦ったり修行してなくてもいいのに、と思った。
ただ、演舞をあれだけ大量にこなしているのはすごいと思うので、よし。
「酔拳」という言葉が、劇中で登場するのがすごく遅かった。
半分以上は経過してたと思う。
主人公の黄飛鴻(ウォン・フェイホン)が実在する人物とは知らなかった。
しかも結構映画の題材として扱われているらしい。
吹替版がYouTubeで無料公開されていたので視聴した。
いつも外国の映画は字幕版で視聴するようにしている。
吹替版のバージョンが二種類ほどあるようで、コメント欄でこの版じゃないほうがいいというコメントがあった。
もしかしたら、実際その通りなのかもしれない。
しかし、雛鳥が初めてみたものを親だと思うように、人間も最初に見たものを尊重しすぎる可能性がある。
だから、やはり原語・字幕付きで観る方がいいなと思った。
まあ、字幕の意訳がクセありすぎる場合もあるのだけれどね。