「十二人の怒れる男」の感想

「十二人の怒れる男」を観ました。
原題:12 Angry Men
公開:1957年
上映時間:96分

おもしろかったです。

十二人の陪審員たちが、父を殺したとされる十八歳の少年の裁判について審議する話。

当時のアメリカの裁判や陪審員制度の雰囲気を追体験できる話。

スラム街の非行少年に対して偏見がある陪審員たちの認識が徐々に変化する様子と、
十二人の白人男性たちの人間性の違いが徐々に明らかになる様がリンクしているように感じました。

とくに、十二人の白人男性たち、という点が重要だと思う。
つまり一見みんな属性が同じようで、よくよく話してみると、みんな年齢・学歴・職業・趣味・家族構成などが違っている。
そういうことが物語が進むにつれてわかるようになっている。

少年が事件発生当時に見ていたはずの映画のタイトルすら覚えていないことを、8番の人が擁護するシーンについて。
何日も前のことついて一人に質問して、ほら覚えてないでしょ、人間の記憶の曖昧さだ、というのには違和感を感じた。
人間の記憶の曖昧さを指摘するのであれば、せいぜい前日の記憶について複数の人に質問するべきだと思いました。
つまり、少年と条件を揃えるべきだ、ということ。

わたしは、少年は誰かに濡れ衣を着させられているのだろうと予想していました。
映画内でそういう観点が登場するのかと思ったら違った。
改めて考えると、そう予想してしまうのは、火曜サスペンス劇場などの影響を受けすぎたせいかもしれない。
気をつけようと思いました。