「十五少年漂流記」の感想

ジュール・ヴェルヌ(著)「十五少年漂流記」を読みました。
翻訳は、椎名誠と渡辺葉の親子。
本書は、フランス語原文からの翻訳版らしい。
原題は「二年間の休暇(仏: Deux Ans de Vacances)」。
発行:2015年

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おもしろかったです。

十五人の少年が船で無人島に漂着し、二年ほど生き延びて、無事帰還する話。 450ページ以上もあり、結構なボリュームだった。
子供向けの冒険小説だから、全訳版であっても短い物語だろうと思っていたので、意外だった。
それに、もっと漂流の帰還が短いと思っていた。
動物や自然や船舶に関する記述もしっかりしていた。

物語の途中まで、四人のイギリス人の少年たちをちょっと嫌な奴として描いている。
これは、著者がフランス人だからそういうふうに描いたのだろうか。
隣国同士ってちょっと仲が良くないからかしら。

ちなみに、書かれた時代のためか、黒人の子にチェアマン島の長を決める選挙権がない。

船を使って川を移動するとき、潮汐に関する記述が多くあった。
日本に比べて海外の川はゆるやかな川が多いから、こういう記述が多いのだと思った。

ジュール・ヴェルヌの他の作品も読んでみたいと思った。
カバーの折り返しには以下の作品が載っていた。

  • 「海底二万里」
  • 「八十日間世界一周」
  • 「月世界旅行」
  • 「地底旅行」

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