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「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。」の感想
2021/09/26 in Blog
ほぼ日刊イトイ新聞 (編集)「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。」を読みました。 以前から読みたいと思っていて、ようやく読むことができました。 岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。|Amazon 内容としては、 岩田聡さんの経歴(HAL研究所、任天堂) 岩田さんの経営や開発に関する考え 岩田さんの個性 宮本茂さんと糸井重里さんのインタビュー などが、一冊にまとめられています。 岩田さんの人柄の良さや頭の良さが伝わってきました。 自分の考え方をきちんと言語化できていて、きっと優秀なプ …
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「小説家という職業」の感想
2021/09/22 in Blog
森博嗣 (著)「小説家という職業」を読みました。 著者自身の小説家になった経緯や、出版業界の現状や問題点と未来について書かれていました。 ちなみに、小説の書き方について書かれた本ではありません。 小説家という職業|Amazon 小説家という職業を、芸術家ではなく職人として、 あくまでビジネスとして著者が認識している様子が印象的でした。 「小説家になりたい」というだけの『夢』を見る人に、本書は『現実』を見せてくれます。 たしかに、「なりたい」ではなく「なって、こうしていきたい」という思いがないと、 …
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「ザリガニの鳴くところ」の感想
2021/09/16 in Blog
ディーリア・オーエンズ (著), 友廣純 (翻訳)「ザリガニの鳴くところ」を読みました。 ザリガニの鳴くところ|Amazon 面白かったです。 「2021年本屋大賞 翻訳小説部門 第1位」ということで、 翻訳書の小説を読む経験はほとんどありませんでしたが、挑戦してみました。 本書は、湿地の少女の人生のお話。 幼少期に家族に見捨てられ、裏切りを恐れ、 支援者から生きる術を学び、差別と偏見に耐え、 少年から文字と恋を学び、裏切られ、 青年から愛を得ようとし… 結末へ 著者の動物学者とし …
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「マナーはいらない 小説の書きかた講座」の感想
2021/09/15 in Blog
三浦 しをん (著)「マナーはいらない 小説の書きかた講座」を読みました。 図書館で、たまたま目にとまったので、借りてみました。 マナーはいらない 小説の書きかた講座 (集英社単行本)|Amazon ざっくりと、以下のような内容。 著者の小説を創作する際の心構え 新人賞の選考の際に候補作を読んで感じた改善点やそれに対するアドバイス 本書のタイトルと中身には、若干の乖離を感じました。 それもそのはず、本書は「WebマガジンCobalt」で連載した「小説を書くためのプチアドバイス」を一冊にまとめたも …
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「リィンCARNATION」と「SOLAR POWER」の思い出
2021/09/14 in Blog
しんがぎん(著)「リィンCARNATION」と「SOLAR POWER」を、久しぶりに読みました。 どちらも単行本未収録の作品です。 週刊少年ジャンプ特別編集増刊(赤マルジャンプ)に掲載された読み切り作品です。 その雑誌切り抜きをいまだに持っており、 時間をおいてときどき読み返しすというわけです。 ――雑誌の紙質の問題のため劣化が避けられません…電子書籍化してほしいです。 私は、しんがぎん先生の連載作品を読んだことがありません。 しかし、当時の赤マルジャンプを見て「これは、すごい」 …
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「父の詫び状」の感想
2021/09/13 in Blog
向田 邦子 (著)「父の詫び状」を読みました。 父の詫び状 (文春文庫 む 1-1)|Amazon 一見繋がりのない時代や場所も異なるエピソード群がリズム良く綴られており、 それぞれの情景を思い浮かべながら、 最終的に「表題」へと収束するのを楽しむことができます。 そんなエッセイ。 この完成度でありがなら、これが著者の第一エッセイ集なのだから、すごいです。 ただし、段落が変わると大きく場面転換するので、 その点は、読んでいて振り落とされないように注意が必要でした。 現代から見ると登場エピソードは …
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「村上海賊の娘」の感想
2021/09/07 in Blog
和田 竜 (著)「村上海賊の娘」を読みました。 一五七六年の木津川合戦の史実に基づき、 毛利家・村上海賊 vs 織田方・泉州海賊眞鍋家の戦いを描く物語。 楽しめました。 読みすすめることで、当時の海戦に関する知識も得られるのは、良い点。 また、主人公の景が泉州に着くと美醜逆転世界モノのように急にモテる場面は、 景と一緒になって「泉州、いいところだな」と笑ったり喜んだり。 ただし、気になる点もいくつかありました。 歴史の注釈が本文に何度も挟まるので、読みやすさや物語としてのテンポが犠牲になりがちな …