「ガーンズバック変換」の感想
陸秋槎(著)「ガーンズバック変換」を読みました。
日本の石川県在住の中国系作家によるSF短編集。
まあ、おもしろかったです。
登場人物たちの会話が適度にありつつ、ストーリーを進めていく形式の物語はおもしろいと思えた。
以下の三つ。
「開かれた世界(オープンワールド)から有限宇宙へ」
「ガーンズバック変換」
「色のない緑」
一方で、異常論文形式の短編や虚構歴史物のような短編は、やはりおもしろいとは思えなかった。
著者がSFや日本文化のことを好きなのを、読んでいて感じる。
あと、知識もすごく豊富そうな感じがした。
他の著作に「文学少女対数学少女」というのがある。
こちらも以前タイトルを見聞きしたことがあるので、いずれ読んでみたい。
収録作品
- サンクチュアリ
- 物語の歌い手
- 三つの演奏会用練習曲
- 開かれた世界(オープンワールド)から有限宇宙へ
- インディアン・ロープ・トリックとヴァジュラナーガ
- ハインリヒ・バナールの文学的肖像
- ガーンズバック変換
- 色のない緑
スポンサーリンク