「あのこは貴族」の感想
映画「あのこは貴族」を見ました。Netflixにて。
原作小説は未読。
まあまあおもしろかったです。
YouTubeでみかけて、ちょっと気になったので視聴した。
その時の期待を超えはしなかった。
あまり語られない現代の格差をさまざまな視点から表現しようとした点や、
作品の雰囲気や役者の方々は良かった。
一方で、以下のシーンでは作品が醸しだすキツさやネットスラング的な意味の香ばしさを感じた。
- 冒頭でおかしな男性達がたくさん登場する点
- 女性同士の会話で「男って〇〇だよね」とレッテルづけをするシーンが複数ある点
見ていられるレベルではあるし、気にならない人も多いだろう。
ただ、こーれきっと原作者は日本人女性だろうなと思って調べてみると、そうだった。
これが作者視点でのリアルな表現なのかもしれない。
しかし、一方を叩くことにより分断を生み、メタ的に読者・視聴者との連帯感を高めてより大きな共感を得ようとしているようにも見えた。
「あのこは貴族」というタイトルから、経済格差や都市と地方の格差を淡々と描く作品を期待していたら、おもわぬ方向からちくちくと刺された、という感じがする。
終盤の華子の選択については、本当にそれでいいんだろうかとは思った。
権力者の男性やその親族に依存せず生きるというのは、いかにもかっこいいし、多くの共感は得られる展開だとは思う。
しかし、生粋の貴族なら選ばない選択と感じた。
華子は美紀と出会って変わった、ということなのだろうか。
うーん、そこまでの出会いだっただろうか。
原作小説は、読まなくていいかなと思っている。
カーリルで検索すると、今現在、近くの図書館でほぼ貸出状態になっているみたい。
なぜだろう?
配信開始した時期?それともわたしのようにネットで見知ったから?
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