「FACTFULNESS」の感想
ハンス・ロスリング (著)「FACTFULNESS」を読みました。
本書は、2015年に著者が末期の膵臓ガンを宣告されたのを期に、
講演やラジオ出演などを一切キャンセルして、
家族と一緒に書き上げて死後に出版されたらしい。
つまり、利益を度外視し、著者が本当に世界に届けたい言葉が綴られている。
そう考えて良いだろう。
本書では「事実に基づく世界の見方」の重要性について書かれていました。
本書のはじめに、世界に関する13問の3択クイズを提示されます。
そのクイズの正答率は、世の中の優秀とされる人達でさえも低い。
それこそ、チンパンジーの正答率33%以下になってしまうとのこと。
本書を読むことで「先入観に基づく世界の見方」や偏見に気づき、
現在の世界認識をアップデートができます。
また、なぜ人々がそういう誤認識に陥るかを、著者の医師としての経験をもとに説明してくれる。
きっと将来的には、この本で得た知識も再アップデートが必要でしょう。
本書を読んだ経験を生かして、データや事実に基づいて判断できる人間でありたいと思いました。
個人的にとくに印象に残ったこと。
「先進国」や「途上国」という風に『二段階』で世界を捉えるのではなく、
世帯の収入をもとに『四段階』で世界の人々の暮らしを捉えるという話が印象に残りました。
本書では、収入の違いによって世界の人々がどのような暮らしを実際にしているかわかるサイトとして『Doller Street』が紹介されていました。
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