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「三体X 観想之宙」の感想

宝樹(著)「三体X 観想之宙」を読みました。
三体本編とは別の作者によって描かれる、三体のパラレルもの。
三体で描かれていなかった部分を補足解説するような位置づけの。

いろいろとツッコミどころはありつつ、
同人誌としてはなかなかいいんじゃないかなという印象。
積極的にオススメはしないけれど、
三体本編を読んだあとに読みたければ読んでもいいんじゃないかなという感じ。

そのツッコミどころについて書こうと思う。
本編の三体と比べて、性的な表現がかなり多い件について。
まぁ、同人誌にありがちなことではあるのですが…。

頻繁に登場人物たちが一糸まとわぬ姿になる。
青色惑星(プラネット・ブルー)の気温が高くなったので裸になってデバイスで身体のまわりの空調を整えた、という描写を読んで「いやー、それって脱ぐ必要ありましたかね」と思わずにはいられない。
小宇宙で再生された智子もちゃんと裸で登場するし、
ディオレナもちゃんと裸になるシーンがある。
つまり、三体Xに登場するほとんどの主な女性は裸になっているんじゃないかな、これ。

また、交尾に関する話題も多い。
生き残った地球人たちは、本書の冒頭から体を重ねている。とか
三体人たちが欺瞞を発揮する具体例としての、雌性の交尾の断り方。とか
雲天明の夢に度々登場する女性として母や姉や程心のほかにもう一人いる、それは日本の有名AV女優である。とか
その女優のDVDを雲天明が買い集めてたというエピソードもあるが、「それって著者のことなのでは?」と思わずにはいられない。

かといって、この本がまったくダメかというと、そういうわけでもない。
短期間でこれだけのものを完成させること自体がすごいことだと思う。
三体本編の解説・解釈を、物語仕立てで読める二次創作として読むスタンスでいいと思う。
むしろそういう姿勢じゃないと、
「実は、〇〇は△△ということだったのさ」
「ええっ!そうだったの!!」
というやり取りが多いので、少し説明的に感じてしまうだろう。
もしくは、上記の性的表現に対して「オタクくんさぁ…」みたいにツッコミを入れながら、笑い飛ばすくらいのスタンスで読んでもいいだろうと思いました。


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